山菜あいこの特徴や料理方法を紹介します。あいこはとげが痛い山菜です。なかにはとげが軍手を通して手にささってしまうこともありますから注意しましょう。しかし、このとげは湯がいてしまうと気にならなくなります。
あいこがもうそろそろ山菜としての旬を終わりそうだと山おろしが教えてくれたので、家内と二人で自分だけしか知らない山のあいこ畑に行ってきました。
あぶなかったですね、もう数日遅かったら大きくなりすぎて食べるチャンスを取り逃がすところでした。
「あいこはとげが痛くて嫌だ」という家内にはあいこといっしょに生えているミズ(ウワバミソウとよばれている山菜)をとらせることにして、早速採取開始。
あいこはとげがいたい山菜ですが、太いものになると更にとげの威力は強力になります。
とても軍手1枚ではあいこのとげ攻撃を防ぐことはできません。
軍手を2枚重ねするか、もっと厚手の手袋が必要になります。
また、この山菜を採る時は、着るものにも配慮が必要です。
薄手の着物であいこに寄りかかりでもしたものなら、あまりの痛さと痒さに飛び上がってしまうでしょう。
皮膚は手の皮よりも薄いですからね。
でも、山菜採りは結構身体を動かしますから厚着は身体がべとついて気持ちが悪くなります。
ですから、薄手のかすりなどを身にまとうなどの工夫をすればいいと思います。
とにかくあいこは完全武装で臨まなくてはこちらの身が持たない山菜です。
家内から離れて上であいこを採っているといっきりなしに「おおーい!おおーい!もうそろそろ帰るべし!」と呼ぶ声が。
山で叫ぶのはクマ対策にたいへん有効なことなのですが、呼びかけにいちいち答えるのはとても面倒です。
でも、返事をしないと「えしぇこんちくれて」さっさと家に帰られても困ります。
「今、下がってるとごだ」とウソをつきながらせっせとあいこをラストスパートで山菜かごに取り込みます。
この日の収穫はあいこのほかに、家内に採らせたミズと山うどでした。
わらびも探したんですがすでにとられたあとでしたね。
山菜は一生懸命採っている間と食べている時がなんといっても至福の時間、でも手間がかかる下ごしらえはたいへんですね。
ところがです、このあいこは下処理や料理の手間がほとんどかからない山菜なんです。
やることといったら、鍋に火をかけてお湯を沸騰させ、あいこを入れて柔らかくなるまで煮て、水にうるかしたあと、包丁で3~4センチに切り揃えてお皿に盛りつけるだけ。
不思議や不思議、あれほど厄介な存在だったトゲトゲ君はお湯につけると溶けてなくなってしまいます。
あいこはからし醤油で上品にいただきましょう。